Fate/dragon’s dream

三つの小さな幕間劇 Ⅱ

Interlude 4-2

「……まさかとは思ったがな。は、どこのどいつだそんなもん拾った大馬鹿者は」
『……』

「――ソレが何であるかなんざ関係ねぇ。元よりそのつもりだ、決まってるだろうが。
 竜を呼ぶモノ――聖杯。初めに言ったはずだぜオレは。たとえ令呪で抑えようが、オレは手に入り次第聖杯を破壊すると。令呪でオレを抑えられるのはたった3回。存在そのものがそう定義されているオレは、いくら押さえつけようと聖杯破壊を諦めることはない。
 ――聖杯戦争。オレはその争いにおいてジョーカーとなる英霊だ。そのカードを引き次第、聖杯戦争は有無を言わさず終わる、と。ま、もはやそれ以前の問題になったわけだがな」

『……』
「ならいいじゃねぇか。少なくともオレ達の利害は一致してんだろ……あん? ――そういやそうか。ふん……なら」

『……』
「ああそうだ。竜とは財宝を護るもの。なら、やつはきっと来るだろう。宝石はオマエに任せていいんだな?」

『……』
「もう結界を張る必要もねぇんだろ? だったら」
『……』
「……変わってねぇなてめぇも。だが、嫌いじゃねぇぜそういうのは。どうせハーゲンもてめぇが呼んだんだろうが。大方、最初オレを遠ざけたのはそのせいじゃねぇのか」
『……』

「しらばっくれんな。何らかの要因がない限り、生前に面識がある英霊がこんなに一所に集まるものか。どういう確率だそりゃ。
 ――オレを呼ぶのに使ったものは、同時にハーゲンとも縁が深いってだけだろう。そして舞台装置はそのまんまと来た! これが作為でなくてなんだってんだ」

『……』
「――分かっている。――全ては明日、だ。今度こそ、オレの手で災いを断つ

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